ポジティブ女子が好きと聞いて、、ポジティブを履き違えた痛い女子力全開で失敗した恋愛

笑う女の子

 

笑う女の子

 

好きになった彼は超社交的な皆の人気者

 

私が彼と出会ったのは20代半ばの頃の事です。派遣の総務事務社員として入った職場は1フロアに総務課と営業課があり、仕切りもないのでどちらの課も自由に行き来する事が出来ました。

 

そこの営業課社員として働いていたのが好きになった彼で年齢は私と同じ20代半ばです。身長が180cm以上あり筋トレが趣味らしく、スーツを着ていても筋肉がそこそこついていてガタイが良いという事が解ります。

 

 

しかし顔は爽やかなイケメンなので、全然威圧感がありません。性格は超社交的で誰とでもすぐに仲良くなれます。上の役職にも覚えが良く気軽に話している所を目にした事もありました。

 

 

勿論仕事も出来る人ですし困った頃があればすぐに手助けしてくれるので、皆からも信頼されています。軽い冗談を言ってその場を和ませるような面もあって、正に人気者な彼でした。

 

 

そんな彼は入ったばかりで緊張してばかりだった私にも話しかけてくれて、他の同僚との会話にもさりげなく入れてくれた事もあったです。

 

 

優しくてカッコイイ、頼りがいのある彼に恋愛感情を持つ事は自然な流れだったと思います。でも私が彼との恋愛に失敗したのは、彼と私ではあまりにも性格が違い過ぎるという事がありました。

 

 

私は学生生活も含めて今まで誰とも恋愛関係になった事がありません。それは私がかなりのネガティブでしかも引っ込み思案なせいです。好きだと思う相手が出来ても自分から話しかける事が出来なくて、ずっと見ているだけでした。

 

恋愛感情は相手に伝わる事がなく片思いのまま失敗してばかりだったんです。

 

 

私は顔も丸顔だし体つきもちょっとぽっちゃりだし、かと言って胸があるとかお尻が魅力的なんて事もありません。第一、メイクをどう頑張っても顔が全然可愛くなくて、ナンパもされた事もないし告白された事もない時点でお察しな顔つきです。

 

 

だから余計に「告白して相手に不快に思われたくない」「どうせ失敗するんだったら気持ちは伝えない方がいい」とネガティブに思っていました。

 

 

彼の事も最初は「こんなに素敵な人が私なんて好きになってくれるはずがない」「告白して失敗に終わり、働きにくくなるのは避けたい」と感じていたんです。

 

 

でも1年間も片想いのまま彼を好きでいて、こんなに好きな人ってこの先果たして現れるのかなと思いました。

 

 

だから、一世一代の告白をして彼へ想いを伝えてみるのもいいのかもしれない、と段々考え方も変わってきたんです。

 

 

彼が好きな「ポジティブ女子」になろうと積極的に行動

 

フロアが同じという事で営業課と総務課ではよく飲み会を行います。交流を持つ事で結束を固めようと言う目的からでしょう。大体3~4ヶ月に1回開催されていて参加は挙手制で毎回10人前後で行きます。

 

 

私は彼と恋愛関係になりたいと思っていたので、その飲み会へも彼が参加する時はなるべく行くようにしました。

 

 

そこで彼が他の社員から「○○君って好きな女性のタイプとかいるの?」と聞かれた時に「自分と同じ位ポジティブな子かな」と言っていたんです。

 

性格が合えば別に顔や体型は気にしない、むしろちょっとふくよかな方が女の子らしくて可愛いと思えるとも言っていました。

 

 

だから私は彼に気に入ってもらえるようなポジティブ女子になろうと思ったんです。でもこの恋愛作戦は失敗に終わりました。

 

 

まず私が行ったのは、ポジティブに見てもらえるようにと色んな人に自分から話しかけるという事です。

 

例えば今までだったら人見知りもあって、業務で解らない事があってもなかなか自分から誰かへ話しかける事が出来ませんでした。

 

 

でも出社して「おはようございます」から、退社時の「お疲れ様です」の他に、お昼休憩で同僚を誘って一緒にお昼を食べに行く事も試しました。

 

 

最初は周りの同僚も「○○さんって大人しい人だと思ってた」とびっくりしていましたし、実際に「まさか貴女から話しかけてくれるとは思わなかった」と言われました。

 

 

でも「何だか明るくなったね」「積極的に仲良くなろうとしていていいと思うよ」と言ってもらえたんです。

 

 

それに自信が出てきて意中の彼へも自分からどんどん話しかけに行きました。用事がなくても彼のデスクへ行って「○○さんって甘い物好きですか?」と聞いて、好きだという情報を手に入れると、ちょっとしたお菓子を作って持っていったんです。

 

 

私はお菓子作りが趣味なので、カップケーキ等を可愛くラッピングして渡しました。

 

 

この時周りには私が彼へ恋愛感情を持っていると薄々気づかれていたでしょう。でも私はひたすら彼へ明るい自分を見せつつ恋愛的にアタックしようと我武者羅だったんです。

 

 

彼ももしかしたら私の恋愛感情に気づいていたかもしれません。でも毎回お菓子を渡すと「わー、すごいね、手作りなんだ、有難う」とニコニコと笑顔で受け取ってくれます。

 

だから失敗なんて恐れずに彼へ積極的に話しかけたり、同僚といっぱいお喋りしていました。彼が近くにいる時は彼にも聞こえるようにちょっと大きな声で話してしまっていて、でも後からこれも失敗だと気づきました。

 

 

というより、私の間違ったポジティブ女子な行動こそが失敗だったんです。

 

 

社会人失格。履き違えた痛い女子力全開

 

こうして彼に自分なりのポジティブ女子として大きな声で話す、彼へ恋愛感情からお菓子を渡す等していました。この行動は大体、3ヶ月程は続けていたと思います。

 

 

でも最初は私が話しかけると返してくれていた同僚も、段々と反応が鈍くなってきてしまいました。

 

彼はというとお菓子を渡すと「うーん、ごめんね、いつも貰ってばかりで悪いから、遠慮しておくよ」と言うようになったんです。

 

それでも私は彼への恋愛感情を諦めきれなくて、失敗という言葉は頭の隅に押しやってまだまだ自重せずに続けていました。

 

 

しかしそれから1ヶ月後の事です。上司から「○○さん、ちょっと」と会議室へ呼ばれました。
そこには私の意中の彼もいたのですが、何だか顔が恐いんです。

 

 

「どうしてなんだろう、もしかしてこの会社って社内恋愛禁止なのかな?」

上司にも彼への恋愛感情がバレて、それを注意されるんだろうかと震えあがりました。

 

 

でも実際は違う理由から呼び出しをされたのでした。

この時の失敗を思い出すと今でも顔から火が出そうです。

 

 

上司はまず「最近、○○さんは自分から色んな人へ話しかけてるね?それはいいと思うんだけどね…」と言いました。続けて「最初○○さんが入ってきた時はちょっと大人しくて、大丈夫かな?と思っていたんだけど、会社にも慣れてきたのか明るくなったようで安心してたんだよ」と言ったんです。

 

 

そして「でも、業務中に大きな声で業務と関係ない事を話しかけて他の社員の仕事の邪魔をしたり、用もないのに営業課へ行くのはどうなのかな」と言われました。

 

「それに、○○君にも手作りのお菓子をよく渡しているようだけど、○○君が小麦アレルギーという事は知っているかな?」と告げたんです。

 

 

私は今まで「ポジティブ」をはき違えていました。これが失敗の要因でした。

 

 

業務中でも「昨日○○って番組見た?」とか「この服○○で買ったんだ~」なんて呑気に同僚へ、それも彼に聞こえるようにと大きめの声で喋っていたんです。

 

 

しかも彼は小麦アレルギーらしく、それを知らないとはいっても毎回小麦たっぷりの手作りお菓子を彼に渡してしまっていました。

 

 

私はもう顔面蒼白で「すみません…もうしません」としか言えませんでした。彼も「こちらが小麦アレルギーと伝えてなかったのも悪かった。けど業務中に私語を話すのは、社会人としてどうか」ときつい口調で言いました。

 

他の同僚からも「業務中に話しかけられると手が止まるから嫌」「大きな私語が聞こえると集中できない」と苦情が入っていたようでした。

 

 

ひたすら謝罪をしたものの、その会社はそれ以降居辛くなってしまって派遣会社と上司と話し合って退職しました。

 

 

去り際に彼からは「今度の会社ではもうちょっと私語謹んでね」なんて言われて傷つきました。私がもっとポジティブをはき違えなければ、彼とも素敵な恋愛を出来ていたのかなって思ったりしてしまいます。

 

失敗した事で学んだものの、かなり傷になってしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です