レズビアンだった職場の後輩からの突然の告白!私の生き方が変えた彼女との恋愛の日々

女性

 

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レズビアンとは無縁の生活

 

私は今までごく普通の人生を歩んできました。だから自分がレズビアンな相手と恋愛をするなんてその頃は夢にも思いませんでした。

 

 

私は学生時代からお洒落が大好きで何人かの男性に告白され付き合ったり、自分から告白して成功したこともフラれたこともありました。恋愛に関しては人並みの経験をしてきたと思います。

 

 

過去に付き合ってきた彼氏はみんな優しくて、それぞれに良い面もありましたが何か物足りないものを感じ結局は別れてしまう結末を辿っていました。

 

 

「もっと刺激的な恋愛をしたいなぁ」と友達の前でつい言ってしまって笑われたこともあります。それくらい私は刺激的な恋愛を求めていました。

 

 

ある日、会社帰りに行きつけのバーに寄った時にすごく格好良い男性がいて、そのまま2人で夜を過ごした事もありますがいまいちピンと来ずこれも別れてしまいました。

 

 

そんな毎日を送っている中、会社帰りに見たテレビでたまたまレズビアンの特集をしていました。内容は興味深いものでした。

 

 

レズビアンの人達が普段どうやって生活して相手を見つけて、恋愛に至るのかというもので「こういう恋愛の形もあるのだなぁ」と思ってみていました。

 

でも、私は生まれた時から恋愛対象は男性だし好きな芸能人も男性ばかりなので全く関係のない話だと感じました。私とは全く別世界のストーリーで一生レズビアンの人とは関わることがないと思っていました。

 

 

そんな中、小さい頃から可愛がっていた親戚の女の子から相談を持ち掛けられました。私の仕事が終わる時間で良いから話を聞いてほしいとのことで、そんなにまで話を聞いてほしいなんて深刻なのかなとあまり良い予感はしませんでした。

 

ちょうど雨がしとしとと降ってきました。中々相談事を切りださない彼女にしびれを切らし私は言いました。「結局なんの相談をしたいの」彼女は暗い顔でこう言いました。

 

「私、女の人を好きになっちゃった。どうしよう」私は思ってもみない告白にひっくり返りそうになりました。小さい頃から面倒を見ている女の子がまさかレズビアンだったなんて青天の霹靂です。今までそんなそぶりを少しも見せなかったんですから。

 

 

でも、それと同時にレズビアンは遠い世界の話ではなく身近な話なんだと改めて思ったことを覚えています。

 

 

その日は「好きなら告白したほうが良い」と言って女の子をなだめて家に帰しました。家に帰ってからも「女の子を好きになるってどういう気持ちなのかな」と考えていました。

 

 

会社の後輩から思ってもみない告白

 

そんな彼女からの思わぬカミングアウトも忙しい日々に忙殺され徐々に忘れていきました。ちょうど仕事で新しいプロジェクトが始まるのと同時に、新入社員も何人か入社してきてとにかくバタバタと忙しい日々でした。

 

会社に行って帰って寝るの繰り返しで、恋愛をしている暇なんてとてもありません。彼氏とも別れたばかりで恋愛面に関しては物足りない日々を過ごしていました。

 

 

新しいプロジェクトの一員に抜擢された私は、同時に一人の新入社員の女の子の教育係に任命されました。うちの会社では一人の後輩に一人の人間がつくことになっていて手とり足とり教えなければいけません。自分の仕事だけでその時は精一杯だったので正直言って「面倒だなぁ」という気持ちのほうが大きかったです。

 

 

でも、私が教育することになった後輩の女の子はすごく頑張りやで素直の子でした。最初は面倒がっていた私も「この子にはきちんと仕事を出来るようになってもらわなきゃ」という気になって、指導にも身が入るようになりました。時には厳しすぐて泣かせてしまうこともあったのですが、慰めるとすぐに立ち直っていました。

 

 

そんなある日、突然彼女から「今日、会社終わってから一緒に飲みに行きませんか」と誘われました。後輩から誘われたことがなかったので驚きましたが、嬉しい気持ちになりOKしました。

 

仕事が終わり彼女のおすすめの店に一緒に行きました。見た目とは裏腹にお酒をどんどん頼む彼女は会社とはまた違う顔があることを伺わせました。

 

 

そのお店では、今までの彼氏の話なんかも出て会社では決して話せないプライベートな話をお互いにしました。すごく楽しかったです。

 

 

「今日は飲みすぎたから、この辺で終わりにしよう」と提案すると、いきなり彼女はこう切り出しました。

 

「私、先輩のことが大好きになってしまったんです。実は私レズビアンで今まで女の人としか付き合ったことがないんです。告白して失敗してこともあったんですけど気持ちは正直に伝えるようにしています。」

 

 

あまりの予想外な発言にクラクラしました。

 

まさか自分に好意を持っていたなんて思いもしなかったし、彼女がレズビアンだなんて考えたこともなかったからです。でも、すごく真剣に気持ちを伝えてくれたので私も真剣に答えなきゃと思いました。

 

「返事は今日は出来ないけど、2~3日待ってくれるかな」と彼女に返したら「分かりました」とにっこり笑ってくれました。彼女の笑顔を見るとホッとする自分がいました。

 

 

今までに経験したことのない関係

 

家に帰ってからも信じられない気持ちでした。でも「女性が女性を好きになるって別に特別なことでもないのかも」と思い始めました。

 

 

刺激的な恋愛を求めていたこともあり後日、彼女にOKを出しました。すごく喜んでくれて私も嬉しい気持ちになりました。

 

 

それからは、2人でデートしたり男性と女性が付き合うのと何ら変わりのない日々を送りました。今まで男性と付き合ったことのない私は不思議な感覚を覚えました。恋愛対象だけど友達のような、まさしく今まで経験したことのない関係です。

 

 

でも、あれやこれやと考えるよりも楽しいという気持ちを大事にしたかったので、彼女とずっとこのままいられたらと思っていました。

 

 

そんな幸せな日々が続いていたのですが、仕事でのプロジェクトが上手くいかなくなりストレスが溜まってきました。ストレスのはけ口がなかったので会社でもプライベートでも彼女に辛く当たるようになってしまいました。

 

 

でも、男性とは違って包み込んでくれるような雰囲気があったので甘えていたのだと思います。どんどん私の八つ当たりは酷くなっていきました。

 

 

そんな毎日が続いて彼女は突然、私の前から去っていきました。「あなたといた時間は楽しかったけど、今のあなたは好きじゃない」とはっきりと言われてしまいました。その時、私は初めて目が覚めた気がしました。

 

彼女は私と別れて数か月後、転職することになり本当に私の前から消えてしまいました。きっと彼女も別れた後、私と働き続けるのが辛くなったのだと思います。

 

 

男性としか付き合ったことのなかった私がレズビアンな相手と付き合うなんて、今でも信じられない気持ちです。でも、気づいたことが沢山ありました。それは男性も女性も関係なく、好きになった相手と付き合うべきだということです。

 

お互いに思いやれる気持ちがなければ失敗するし、お互いを尊重出来る関係なら長く付き合えます。私は今まで相手に求めるばかりで、自己中心的な恋愛をしてきたのだと彼女のお陰で気がつきました。

 

 

私はその後も、同じ会社で働き続けています。つい先日彼女を街中で見ましたが、声はかけませんでした。新しい彼女の生活を邪魔してはいけないと感じたからです。私と彼女の関係は終わったのですから。

 

彼女と付き合ってから私は恋愛対象を男性だけでなく、女性にも広げることにしました。そして好きだと思ったら気持ちを真剣に伝えるようにしています。

 

 

彼女のお陰で生き方が変わりました。

 

28歳 会社員

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