社内のエリートの彼との付き合い始め
恋愛経験自体が少ない私。
そんな私のことを気にかけてくれる人がいました。彼は職場の先輩で、私が入社した時の教育担当でした。
入社して2年目の忘年会、彼と隣の席になり入社当初の話とか私がドジってた話、新入社員から彼が怖がられてた話なんかをネタに飲んでました。
仕事の時は常に気にかけてくれていて、私は彼のことが好きだったので「彼女いるんですか?」と思い切って質問してみました。
彼は「いないけど?」みたいな感じで答えてくれて、私の中で恋の活路が開かれた瞬間でした。
酔っ払ってたのもあってか、家に着いて勢いで彼にメッセージを送りました。
「私と付き合ってくれたりしません?」みたいな変なテンションでしたね。正直失敗したなとその瞬間に思ったくらいです。
すると彼から
「え?それここで言う?」みたいな返事が来て、それから何度かメッセージを送り合って彼からOKをもらいました。
もう完全に舞い上がってましたね。社内には彼のことを好きな人もきっと多いですし、優越感みたいなものもあったのかなって今では思います。休みの日に普通に出かけたり、私の家に遊びに来てご飯一緒に食べたりとか、ホントあの時が一番楽しい時間だったなと思います。
付き合って3ヶ月、社内でも同僚には知れ渡ってましたし、上司からもなんとなく察知はされてたと思います。職場でのろけたりはせず、仕事はちゃんとしてたので特に何も言われなかったですけどね。
そんなこんなでラブラブな彼と私ではあったんですけど、彼と付き合っててちょっとだけ気になってた事があったんです。私の家には遊びに来るんですけど、彼の家に遊びに行ったことが無かったんですよね。
行ってみたいなぁとは思ってはいたんですけど、性格的にあまり押せ押せな感じではないので、彼から誘われるのを待ってたんです。でもそういうのって思い始めるとすごい気になってくるじゃないですか。
確かその時の次の週くらいでしたね。家に行ってみたいなって思い切って聞いてみたんです。
すると「別に来てもいいけど何もないよ?俺料理もしないから道具とかほとんどないし面白くないかも」という感じでしたが、行くのは全然大丈夫でした(笑)
そしてその週末に彼の家に行く約束をしました。「一緒にキッチン道具揃えに行こうよー」とか言いながら当日を迎えたわけです。
まぁこの時はホント幸せでしたね。今思えば彼の家に行くべきではなかったなぁ…とホントに思います。
恐怖の予測変換、ニューハーフ?
週末になって彼の家に遊びに向かいました。場所がちょっと入り組んだところにあったので、駅まで迎えに来てもらって、ご飯とか買いつつ彼の家へ。ほどなくして到着したんですけど、彼の家は彼が言った以上に何も無かったです。ベッドと本棚とデスク、あとは最低限の家電…以上!みたいな(笑)
恋愛経験少ないなりに男性の部屋って行った事はありましたけど、こんなに何もない部屋は初めてでしたね。一応申し訳程度の小さいテーブルがあったので、そこに買ってきたご飯を広げて一緒に食事。それだけで当時は幸せ感じてましたね。
彼は普段は外食ばかりなので家で食べる事自体がかなりレアみたいな話をされました。そんなこんなで、ご飯を終えて色々話しているときに彼が「旅行好き?」と聞いてきたので「好き」と答えると「よかったら今度温泉でも行かない?親から旅行券貰ったんだけど使い道なかったから」二つ返事で「行く!」と答えたのを覚えてます。
旅行先のことをいろいろ調べようみたいな流れになって、彼のパソコンを使わせてもらう事に。それが失敗の始まりだったんですよね…
行こうとしていた温泉はすごい有名で「にゅ」から始まる温泉地だったんです。勘の良い人ならこの辺で気付くかもですね。。パソコンを立ち上げてネットのブラウザを開くわけです。そして検索するために「n」「y」「u」順番に打つわけですよ。
するとどうでしょう。
予測変換窓のところに「ニューハーフ」と表示されたわけです…。nyuの次がuだったので一瞬で消えたんですけど私は見逃さなかったですね。(苦笑)
一瞬「え?」と動揺しましたけど、その時はそのまま温泉の情報とか近くのお店のこととかを調べ始めましたね。彼はその時はベッドにごろ寝しながら話していたので全く気付いてなかったと思います。
かといって画面は目に入るので、履歴とか見たい気持ちを抑えてその時は調べものだけで終わりました。後になって「なんであんなワードが出てきたんだろう…」とか「そういう趣味なのかな?」とかかなり悩みましたね。
だって普通に生活してたらなかなか出てこなくないですかね?そうでもないんですかね?とにかく当時の私の中に疑念が生まれた瞬間でした。かといって特に彼と不仲になったりはなく、温泉旅行も普通に行きましたけどね(笑)
でもそういうのってふとした時に思い出しちゃいますし、その時すでに彼の事は100%好き!って感じではなくなってましたね。
疑心は確信へと変わる…
彼の家に行ったり旅行に行ったりと、一応は幸せな毎日を送ってたんです。予測変換事件からもしばらく経って、正直ちょっと疑念も薄くなっていました。
付き合って1年ほどが経っていて、結婚も考えていきたいなぁと私の方は思ってました。それとなく彼に聞いたりもしましたけど、まだ結婚して家庭を築けるほどの立場じゃないからもうちょっと昇進してからにしたい。とかでやんわり先延ばしにされてましたね。
彼の家に行くのもわりと日常になってまして「平日はどっちかの家で過ごす、週末は出かける」みたいな一連の流れが出来ていました。
ある日のこと、彼の家に行ったときに「ポイントカードで財布いっぱいになってこない?」みたいなしょうもない話を切り出されて「あー、確かにあるかもね」とお互いの財布を出して「こんなのもあるんだよ」とラーメン店のカードみたいなのとか、ジムのポイントカードみたいなのとかを見せられました。
その時に勢いあまってカードが数枚落ちたんですよね…。保険証とかね、有名コンビニのカードとかね、クレジットカードとかね、風俗店のカードとかね…
ん?風俗店のカード…?
私は自分の動体視力の良さを憎みましたよ。
「ニューハーフヘルス○○」と書かれたカード、アーンド名刺(笑)
あー、やっぱりかぁ…と思いましたね。数か月前の疑心が確信に変わった瞬間でした。
ていうか彼女いるのにそういう名刺とかスタンプカード取っておくなよ…と。彼はサッと片づけたのでバレてないと思ってるんでしょうね。私はあなたへの気持ちがサッて感じですよー(笑)
しかもスタンプ結構集まってるというね。
今だからこんなふうに書けますけど当時はショック過ぎて、見てない事を取りつくろって自分の中に押し込めるのが大変でしたよ。
まぁ恋愛1年以上ですからかなりの回数の体の関係もあるわけですが、そういう方のそういう所に入れていたものを自分に入れてたり口にしてたのかなぁ…なんて思うと悲しくなりましたねぇ…下ネタですみません。
「風俗くらい浮気に数えるなよ」的な声も聞こえてきそうですけど、事が事ですよ(笑)
普通の女性の風俗ならここまでの感情にはならなかったと思います。
それから彼のことは生理的に無理になってしまい、軽い男性不信にもなりましたね。仕事以外で彼と会うペースも徐々に減らしていき「結婚してからの将来が見えない」みたいな変な理由をつけて別れました。
彼には私がメンヘラみたいに映ったでしょうけど、わりとさっぱりな感じで別れられて良かったです。会社は同じですけど、彼は昇進して違う部署に行ったのでほぼ関わりはないですし連絡も取ってません。
26歳 会社員の失敗した恋愛の体験談