留学したホームステイ先でまさかの一目惚れ!
学生時代オーストラリアへ1ヶ月間ホームステイをしていた時のこと。
友人と夕食後、カフェでお茶を楽しんでいたらオーストラリア人らしき男性2名が来店しました。
私たちの側に座り会話を楽しんでいるようでした。
しばらくすると1人の男性がこちらに視線を送っている様子。
外国っぽいなあと思っていると話しかけてきました。
「これからパブに行くんだけど一緒に行かない?」とのこと。
夕食も済んでいたし私たちは語学スクールの学生で次の日もスクールがあるし、何よりその男性の軽いノリについていけなかった私たち。
それでも全く引かない男性。
どうしようか困っていると、もう1人の男性が助け舟を出してくれました。
「ごめんね、こいつアジアの女性が大好きなんだよ。」と言って彼を鎮めてくれました。
パブの話は流してもらって今度はその男性と話し込み、その場で連絡先を交換しました。
翌日、「昨日は彼が申し訳ないことをした。今度僕のオフィスに遊びに来ない?」と連絡があり数日後再会。
その時点で帰国が約1週間後だったのですが、私は一目惚れをしていました。
それまでは留学先で恋に落ちる体験なんて他人事だと思っていたし、たった1ヶ月でそんなことありえないと思っていたのでまさか自分が、というのが正直な感想でした。
彼は日本にとても興味があって、いつも「居酒屋はなんで狭いの?」とか、「日本の歴史を教えてよ」と質問攻めでした。
私のつたない英語にも根気強く付き合ってくれ、なんとか会話をしていた状態です。
それからも何度かオフィスに遊びに行ったり食事に行ったりデートを繰り返して帰国を前に私の気持ちはピークに達していました。泣きながら日本へ帰り、それからはメッセンジャーでのやりとりが始まりました。
離れてからも私の恋愛感情は大きくなるばかりで、どうやらその時は彼も同じ気持ちだったようです。
帰国してから正式にお付き合いが始まりました。
こうして日本とオーストラリアの遠距離恋愛が始まったのです。
ワクワクの恋愛が待っているかと思ったら、これが失敗体験の始まりだったのです。
私の気持ちの異常な高ぶり方が今思えばすでに失敗への道に通じていました。
外国人との遠距離恋愛は苦悩の日々
メッセンジャーでのやりとりを毎日している間、私の恋愛感情は大きくなる一方でした。
会えないから余計にそうなっていたのかもしれません。
仕事とプライベートをきっちり分け、仕事の比重が高い彼にだんだん不満がたまってきて返信が来る前に連絡してしまうことが増えました。
なんだか面倒くさがっている彼を見ると余計に連絡してしまうようになり、ヒステリックになっていました。
四六時中彼のことを考えてしまうようになり、彼がSNSで日本人の女性留学生と楽しそうにしているのを見るだけで発狂しそうになっていました。ご飯も喉を通らなくなって睡眠も満足にとれなくなり、常に彼からの返信を待っている状態になってしまったのです。
おかしくなっていく様子を離れていても彼も感じたのでしょう。
「なんか最近ちょっと変だよ。」と言われる始末。
余計に私の思いは高ぶり、今考えるとストーカーのように連絡を繰り返していたと思います。
そして、お付き合いを始めてから3ヶ月後。
最終的にメッセンジャーの受け取りを拒否されてしまいました。
それに気づいた時は愕然とし涙も出ませんでした。
ただただ呆然として食べられない、寝られない状態がピークに達し、体調を崩しました。
離れているため今後会うことはありません。
彼への思いは吹っ切るしかなかったのですが、短期間で濃縮されたお付き合いだったので頭の中が整理できないままでした。
彼の気持ちを考えずに行動した私が悪いことを頭では分かっていたのですが、体がそれに追いつかず、半年くらいは心に穴が開いたような日々を過ごしました。この体験を通じて人間的にも成長した今思うのは本当にあの時は子供だったということです。
学生だったということもありますが、ただ自分の感情を相手の気持ちを考えずに押し付けるだけ。それに応えてもらえなければなんでなんで!と喚くばかり。
相手が外国人だったからというのは関係なく、ただただ私が子供だったから振られたんだと改めて感じます。
しかし、その失敗体験を乗り越える過程で恋愛だけでなく人間的にも成長したと思うので、恋愛の失敗は総じて大人への階段なんだと思います。