優しさも度がすぎると臆病です
私の友人は18歳ですぐに免許を取って車も所有していました。
彼は既に働いていたので少し奮発して、
中古でしたが
後部座席にマッサージ機がついているような割と良い車に乗っていました。
しかし彼は顔も男前で、
学生時代にもなかりモテていたのに
出会いが少ないせいもあって付き合った経験がありませんでした。
なので彼は強面でヤンチャな割には、
女性に対して少し臆病で繊細な部分も私には感じ取れていました。
そんな彼は職場の友達と紹介で、
数人集まるコンパに参加することになりました。
そこである一人の女性と仲良くなって、番号を交換したのだそうです。
そして彼女に一目ぼれだった彼は帰ってから後日早速彼女に連絡を取って、
週末にデートの約束までこじつけたのです。
彼は必至でデートのコースを私と一緒に考えていました。
私は雰囲気のある場所を推しました。
例えば海とか夜景がきっと喜ぶよと言ったら、
そうしようと彼は言いました。
それから週末を迎えることになりました。
彼は少し緊張したそうですが、
元々トークも面白くて飽きさせないので学生時代は大変な人気者でした。
その実力さえ発揮してしまえばあとはこっちのものだと思っていました。
そしてトークもはずみながら彼女が望む場所へあちこちドライブして、
最終的に彼は結果海へと車を走らせたそうです。
二人で夜の静かな海を眺めていてムードもたっぷりです。
そしてキスを交わして体を触って、
始まる…という時でした。
急に女性は門限があるから帰る、
急に我に返ったそうなのです。
そう言われた友人は、
根は優しいのでそのまま家まで送り届けたそうなのです。
その話を周りに話したら、
イジリー武田(仮名)というあだ名がついてしまって
その後数年間イジられることとなったのです。
結局彼女とは何の展開もなく、
関係は終わってしまったようです。
きっと暇だったから連れまわしただけだろう、
と言っていました。
彼にとっては少し変な体験だったようです。
恋愛においてアプローチは何より大事
私には好きな女性がいました。
その女性も多分私に気があるのだろう、
と思っていて頻繁にデートに誘っていて、
実際に彼女も二人きりで会うことも特に拒むことはありませんでした。
恐らく恋愛関係になるのも
時間の問題だと思っていた矢先のことでした。
男友達数人と向こうの女友達数人で遊ぶことになりました。
そしてみんな解散して、
帰れない人が私の部屋に泊まることになったのです。
そこには男友達の一人と彼女と私でした。
内心、
この男友達のことを空気を読んで帰って欲しいと思ったのですが、
仕方がないので私の部屋の中で泊まってもらうことにしました。
私は気を使って二人に布団を使うように言いましたが、
二人共使おうとはしません。
そして二人共布団の外で素泊まりしようとしたのです。
しかしどれだけ勧めても使おうとはせず、
なぜか私だけが使う羽目になりました。
私がもっと意地になって譲っておけば良かったのかもしれませんが、
そこでなぜか二人が仲良くなってしまったのです。
そして彼女はどんどん私から離れていって、最終的には二人が付き合うことになりました。
このことを後で別の友達が本人に聞いたようなのですが、私とは友達の期間が長すぎて、それ以上は発展しないだろうと思ったのだそうです。
つまり私がもっと早く彼女に対して、何かしらのアプローチをかけていればこんなことにはならなかったのだろうと思うのです。
本当に彼女が大好きで家族ぐるみでお付き合いをしていたのに、今思い出してもあの時の失敗体験は悔やまれてしまいます。
人間誰もが失恋を乗り越えて大きくなっていくと思います。
そして青春時代とは恥ずかしいことや失敗ばかりなので、大人になったら笑って話のネタにしてしまいましょう。