ネットゲームを通じて知りあった超年上の男性
私が失敗した恋愛の一つは、初めて超年上の人と交際をした時のことです。この時私は24歳で、趣味関係の掲示板で知り合った38歳の男性とメールをしていました。
価値観が違わないか心配でしたが、お互いにフィーリングも合うし意外と若者寄りの考え方をしていることもあって彼とはすぐに仲良くなれました。
一緒にやっていたゲームでこちらが失敗した時もすぐにフォローしてくれるし、この手の人は恋愛も上手なんだろうなあとなんとなく思っていました。
仲良くなってから写真を見てみると、38とは思えないくらいに若い感じがしました。帽子を被っているのが微妙でしたが、顔のパーツは写真で見る限りはそれほど悪くはありません。肌も艶がありましたし、雰囲気的にもパット見なら30歳と言っても通用するかもしれません。
私も写真を送りましたが第一に言われたのは「歳誤魔化してない?」ということでした。「高校生とか未成年とお出かけするのは流石にまずいから確認だけど」と言っていたので、17、8歳くらいに見られたのかもしれません。
この時、手元にはスッピンの写真しか写真写りがいいのがなかったので、そう思われても仕方がないのかもしれません。誤魔化していないことを彼に伝えると、ホッとしたような様子でした。
それから色々見た目のことを褒められました。髪が綺麗だとか肌がピチピチだとか、実に色々なことです。そして「制服コスなんかも似合うかもね」なんて冗談も言われました。この時、ただの冗談だと思って気にしなかったのは今思えば失敗だったかもしれません。
私はこれから恋愛に発展しそうな雰囲気を感じ取ると嬉しくなりました。何しろ女子大卒からの職場は既婚者だらけで、全く恋愛とは縁遠い生活をしていたからです。なので、まさかこの恋愛が失敗に終わるとはこの時これっぽっちも考えてはいませんでした。
ネットからオフ会、初めてのデート
彼と実際にオフ会をしたのは、仲良くなってから1ヶ月ほど経過した時のことです。恋愛でのデートなんて数年ぶりでしたから、私はこの時とても張り切っていました。
服はいつものブラウスにスカート、ハイヒールというコンサバの鉄板でしたが、デート前2週間くらいはスキンケアに異様にこだわっていました。手入れの甲斐もあって、私の見た目は普段以上に綺麗になっていたと思います。
久々の恋愛にワクワクしながら待ち合わせ場所に行って「着いたよ」とメールをすると、1人のオッサンが顔を覗き込んできました。
彼は180センチ超えの長身だと聞いていましたが、一瞬彼とは別人だと思いました。写真と全然顔が違っていたのです。
髪は似合ってもいないパーマでくしゃくしゃだし、肌もくすみやシワが目立ち始めているし、何と言っても顔のパーツがどれも普通より大きく凄く下品に感じました。そして頭のてっぺんから足先までをゆっくり舐めるように見て「やっぱり○○ちゃんはロリなお嬢様って感じで凄く可愛いなあ」とニヤけながら言いました。
この時点で失敗した!
と思いましたが逃げるわけにもいかず、仕方なくランチに付き合うことにしました。
彼は料理が来ると、たちまち歯茎を見せて大口でクチャクチャと音を立てながら食べ始めました。私が半分も食べていないうちに彼は完食し、それ以降はじっとこちらの食べる様を飛び出た目で凝視していました。
思えば一緒にレストランに入ってしまったのも失敗でした。彼のギョロ目がじっとこちらを監視(視姦?)しているので、料理の味もわかりませんでした。私がイメージしていた恋愛の甘酸っぱい雰囲気とは全然違う意味で、その場の空気が重かったです。
なんとか食べ終えた頃になると「今日は薄化粧をしているのかな?可憐な感じでとても可愛いね。食事してリップが取れちゃったみたいだけど、それでも綺麗な唇の色で萌える」とまたニヤニヤと言っていました。
私はもうどう思われてもいいや、と思い体調不良を理由に帰宅しました。せっかく恋愛の雰囲気に浸りたかったのに、こいつのせいで大失敗でした。もうこんな不快になる失敗はごめんです。