最初のデートから分かっていたじゃない?同棲から結婚までなぜこの恋愛が失敗してしまったのか

恋愛,失敗,デート

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幸せだった学生同棲カップル

大学2年の終わり頃から、その彼と同棲を始めました。

知り合って3回目のデートで、意気投合してホテルに。

 

彼は初めてで、最初はちょっと失敗気味でした。

でも私が励まして一週間後のデートでまたホテルに行った時は、

二人共とても幸せな気持ちになれたと思います。

 

それで、いつも一緒にいたいと思うようになり、

どちらからともなくその気になって同棲を始めることになりました。
家賃は折半で一寸学生には贅沢かなと思われるくらいのマンションに住んで、

親の上京とかの危機をうまく乗り切って楽しく過ごしました。

 

私達は二人とも、

実家から結構仕送りをもらっていたので、

「あんたたちのやってることは、ママゴトみたいなもんだって」

言われたこともありましたけれど、

彼が好きだったし、毎日が楽しかった。
彼とは学校は別ですけど、同い年で同じ学年だったのです。

ちょっと恋愛体質な私にとっては三人目の男性。

彼にとっては、私が初めての女性だったみたいで、大切にしてくれました。

 

共通の友達もたくさんできて、

毎日がパーティみたいで、

旅行にも何度か二人で出かけたし、

色んな意味で恵まれていたと思います。

本当に素敵な恋愛でした。
それで大学4年になってもふたりともグズグズして、

卒業を先伸ばしにするようなことばかりして、

わざと試験に失敗したりして二人揃って留年しました。

親を納得させるのが大変だったけど、そこはなんとか。
でも同棲も3年目になると、

やはり倦怠期っていうのか、ダレてくるっていうのか、

彼にも変化が出てきました。

恋愛を長持ちさせるのは難しいです。
例えば二人でデートで外を歩いている時に、

平気で他の女の人を見るようになったんです。

それもけっこう凝視っていうのか、

私に殆ど気を使ってくれなくなったんですね。
ミニスカートの似合う脚の綺麗な女の子がいると、

もう、眼の色変えてっていう感じになるので、

私がかなり傷つくようなことがよくあるようになりました。
私は胸はけっこうあったし、ウエストも締まっていて、

彼は私のそんな身体を愛してくれていたと思っていました。

ただし、

どちらかというと短足胴長体型で脚には全く自信がありませんし、

ミニスカートを穿いても似あわないのはわかっていました。
でも旅行に行った時に、

彼に気に入ってもらえるかなと思って、

思い切って超ミニスカートを穿いてみたこともありましたけど、

彼はろくに私を見もしないで、白けた顔をしていました。

失敗でした。

まさかの転末と、その理由。

そして大学も5年目になって、

さすがに就職を決めなければならないことになりました。

 

彼は東京の一流企業の内定を首尾よく取り付けることが出来ました。

わたしは、最終的には彼がプロポーズしてくれると思い込んでいましたから、

あまり就活には身が入らなくて第一志望の会社は失敗。

それでも、なにか結果は出さなければいけないと思って、

結局実家のある県での教員試験を受けて故郷で中学の国語教師になるという選択をしました。
彼が絶対にプロポーズしてくれると確信をもったのは、

教員試験を受けに帰省したときに彼自身は日帰りですが、

ついて来てくれて、私の両親に会ってくれたからでした。
それで、

私たちは残り少なくなった大学生生活最後の日々を二人でランチデートに出かけたり、

友人たちとスキー旅行にいったり、飲み会を開いたり、

と表面上は楽しそうに過ごしていました。
でも私は彼がいつプロポーズしてくれるだろうか、

と内心は戦々恐々としいたのでした。
年が明け、

私が正月の帰省から帰っても、

彼は何も言わないので、

ついにしびれを切らした私は彼に詰め寄る事になりました。

 

でも、

結局こっちからプロポーズするはめになったけどしょうがないかな、といった気持ちで、

まさか彼が結婚する気がないとは露ほども考えていなかったのでした。
でも、ついに結果が出たのでした。

それも最も考えたくもない最悪の結果が。

 

私たちはそれからの2ヶ月半ほどの間、

殆ど口を利くこともなく、

同じ部屋で過ごすはめに陥りました。

なんという陰鬱な日々。
彼はいくら私が問い詰めても、

その気持ちを、

本当の気持ちを私に話してはくれませんでした。

 

それより無言の行を選んだのです。

彼も本当に辛そうでした。

 

そして、3月の末に私は3年半を彼と暮らしたマンションを出て、

故郷に帰りました。

 

彼の見送りを私は断りました。

私達の恋愛は終わりました。
私はそれまでの人生であまり大きな失敗や挫折を経験したことがなかったので、

かなり応えました。

 

彼の前の二度の恋愛ではどちらも私が相手を振ったのでした。

 

それから三年ほどのちのことです。

彼の高校時代からの親友で同棲中にも私達と最も仲良くしていたKさんという男の人が、

出張で私の故郷に来ることがあって、その人と会ったのです。
この話はしたほうがいいのかどうか俺にはわからないけど、

と言ってKさんは話し始めました。

 

そこにいたるまでにはかなりの量のお酒が必要でした。

 

あいつはねえ、わかってと思うけど脚フェチなんだよ。知ってるよね。

それで、まだ23歳で人生で一人しか女を知らないで、

一生これからその女に縛られていくことを思うとさすがに耐えられなかったんだ。
”こんなことを言うのは本当に悪いと思うけど、

Rちゃんの脚があと5センチ長かったら俺絶対に結婚してたよ、ってあいつ言ったよ。

でもそんなこと言えないよなって。

結局俺も失敗しちゃったんだって。
こんな馬鹿みたいな男心、女は理解できないと思うけど、おれはよく分かるんだ。

カッコいい脚のミニスカートの似合う彼女と連れ立ってデートするのが、夢だったんだよ、あいつ。

そんな恋愛が一度でもしてみたかったんだって。

男の性癖っていうか、悲しいけど、そんなんだよ。”
じゃあ、何故私とつきあったのよ。

そんなの最初のデートの時に分かるじゃないの。

最初から見てわかってるじゃない。
私はひと目もはばからず泣きました。

 

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