【青春時代の恋愛失敗談6】初めての本気の恋からトラウマになって5年以上も人間不信になってしまった

 

 

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21歳、初めての本気の恋

私が今まで一番悲しい恋愛を体験したのは21歳のときです。
それまでも何人かと付き合ったことはありましたが本気で好きになったとはいえなかったかもしれません。

 

でも21歳になって初めて寝ているときも彼のことを考えたり、胸がくるしくなったりしたのは初めてでした。それほど好きになった彼との悲しい恋愛のはなしです。

彼と出会ったのはバイト先の居酒屋です。

チェーン店だったので多くの学生が働いており私も近くの大学に通う学生でした。

彼は違う大学で1個年下です。

私がバイトして1年位したときに新しくバイトとして入ってきたのが最初の出会いでした。

 

最初の印象は全く覚えていないので特に何も思わなかったんだと思います。
そんな彼を意識するようになったのはバイトのみんなで遊びに行ったときに彼のその言動に惹かれていったからです。

 

彼は見た目は普通のさわやかな好青年って感じで大学では野球サークルに入っていたり、スポーツ好きのおしゃれ男子っていう雰囲気でしたが、とにかく発言が面白くて自分にはすごい才能があるっていうのを本当に信じていて、平気でみんなの前でも俺は世界を変えるちからがある。それは神から与えられた特殊技能だ!みたいなことを言ってしまう人です。

 

そんな彼なんですがユーモアと織り交ぜながらそういう話をするので、決して嫌われるわけでもなく、みんなの話の中心にいつもいました。
そして、その彼のことがどんどん好きになっていった私ですが最初の失敗が出会って半年くらいのときです。

 

好きな気持ちを伝えきれずにいたので何とかして伝えたいと思っていたんですが、なんせそんな勇気もなく手紙で伝えることにしました。

 

それを渡したのがバイト終わってから彼の荷物の上にわかるようにおいておいたのですが、その手紙を見た彼はみんなの前で『なんだこれ?』といって手紙を読みだしたのです。
私はたまらなくなってその場から逃げ出しましたが後日別の人から話を聞くと、内容をすべて読んだうえで彼は「愛するよりも愛されてる人間が幸せさ。」みたいなことを言っていたらしいです。

 

なぜ手紙にしてしまったのか。

この失敗した体験から今度は別の方法を考えていきたいです。

 両思いから急転直下、恋愛のトラウマに。

 

手紙を送ったあと私はバイトに行きにくくなりました。
当然彼を会うわけですし何と言っていいかわからないので、手紙事件から2週間くらいはバイトを休んでいました。

 

そしてそのままやめるつもりでした。
そんなとき、またもや意外な体験をしたのです。
それはいつものように学校からかえると彼が私のアパートの前で待っていたのです。

 

彼を見た私は真っ白になり何も言うことができずにうろたえてしまいました。
恋愛の経験が全くないわけではないですが、こんなに人と好きになったことも手紙の失敗をしたことも、すべては今までの恋愛と違うほど彼に夢中だったのです。

 

そんな中、彼は私に向かって歩き出し目の前に来て言いました。
『君はとてもかわいいよ。』

『美しい鳥を見ている時と同じ気分になる。』

と言ってくれたのです。

私は突然の彼の言葉に驚いてしまいましたが、これはどう受け取っていいのかと考えていると『僕は君のことがすきだ。』

と追い打ちをかけて言われたのです。

 

そんなことを言われて私は天にも昇る気分でした。
ずっと好きだった人から好きと言われて両想いになれたといううれしさから、彼にその場で抱きついて喜びを表現しました。彼も黙って受け止めてくれて私は幸せ絶頂でした。

 

しばらくして落ち着いてきたので改めて彼に

『家でお茶でも飲んでいく?』
と聞き部屋へ案内しました。

 

私は普段から部屋をきれいにしているのでシンプルでありながらも落ち着いた雰囲気の部屋になっていると思っていますが、彼は玄関から部屋の中に入ろうとしません。

 

遠慮しているのだと思った私は『何してるの?入ってよ。』というのですが彼は立ったままです。

そんな彼が私に言ったのが
『部屋を見ればその人のセンスがわかる。』

『君はそのセンスが僕とは違いすぎる。』

というのです。

何を言われているのかわからない私に、この部屋に住んでいるような人とは付き合えない。

というのです。

 

唖然としている私に対して「僕は今、一気に気持ちがさめた。」といい、そのまま帰ってしまいました。

私は唖然としましたが、それから彼は戻ってくることも連絡をくれることもなく、そのまま私の恋は失敗してしまいました。

 

この体験を通じて人間不信になった私は、その後5年以上も新しい恋に進むことができなくなってしまいました。

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