入学式の日に一目惚れ!高校生活3年間、失敗を怖れて告白出来なかった甘酸っぱい恋愛の話

青空に桜

青空に桜

 

 

入学式後の教室で

 

「今日から私も高校生!」「心機一転頑張ろう!」と気合を入れて入学式を迎えた。受験に失敗したことなんて忘れるぐらいのことが、この日起こった。

 

 

私は今まで恋愛という恋愛をしたことがなかった。好きな人はいたけれど片思いで終わったり、悲しいことに告白しても振られてしまったり…。

 

 

だから中学時代は部活を頑張った。でも高校生になったんだから、勉強も部活も恋愛も楽しもうと思っていた。

 

 

入学式が終わった後の教室は、みんなぎこちなくて何だかそわそわしていた。私は早々と席について、先生を待っていた。

 

 

その時だった。教室の前の扉から入ってきた男の子は私の方をちらっと見た。

 

 

一瞬だったけれど、まるで漫画のように、私にはその男の子だけがキラキラして見えた。これが「ひとめぼれなんだと初めてわかった。

 

 

高校生の私にはまぶしすぎるスタートだった。この恋は失敗しないように大切にしようと思った。それから気づけば彼を目で追っていた。なかなか話すことも出来ずに。

 

 

彼の前に行くと、何か失敗しそうで…ずっと話せないでいた。彼は野球部で頭もよかった。私も運動部に入っていて成績も彼と競うことが多かった。

 

 

今思えば、話すチャンスなんてたくさんあったのに。あの時は彼を見ているだけで満足してしまっている自分がいた。

 

 

今25歳の私が、高校生の時の私に声をかけるなら…「一歩踏み出してみろ!失敗なんて恐れないで!もっともっと彼と話せたら、少なくとも今よりいい恋愛ができるから」って。

 

 

この頃の自分にはもっと恋に突き進んで欲しかった。勉強も部活も大切だけど、やっぱり恋愛も大切。帰り道、彼と制服姿で一緒に歩いてみたかった。

 

 

高校1年生の時、彼とまともに話せたのは「これ、よろしくね。」「ありがとう」だけだった。

 

 

ほぼ一言で、まるで挨拶のような…本当情けないと思う。

 

 

勇気を出したバレンタイン!

 

2年になり私は理系クラスに進み、彼は文系クラスに進んだ。もう彼とは同じクラスになることはない。失敗することを恐れて何も出来なかったのがとても悔しかった。

 

 

「高校生にもなったんだし、大人の恋愛がしたい!」と口では言っていたのに行動には移せなかった。

 

 

友達の恋愛話や失敗談とかいろいろ聞いてはいたけれど、今私は部活だと言い聞かせていた。「高校生=部活=青春」みたいなのが頭を駆け巡っていたんだと思う。ただ彼を好きなのは変わらなかった。

 

 

彼のクラスの前を通り過ぎるとき、つい探してしまったし部活に行く時も彼がいる野球部の方を見ていた。クラスは違うけれど、ずっと彼が好きだった。片思いでも私なりの恋愛をしていた。

 

 

でも高校生にもなって、このままじゃいけないと思うようになったころ…バレンタインが近づいていることに気づいた。

 

 

いきなり手作りは重いだろうと思い、友達と一緒にチョコを買いに行った。私は一緒に手紙を渡すことにした。

 

 

「もっといろいろ話したいです。友達になってください」と書いた記憶がある。自分のアドレスも最後に書いて…バレンタイン当日、初めてと言っていいくらい緊張していた。

 

 

失敗したらどうしようの前に、緊張が勝っていた。

 

 

友達の協力もあって、彼にチョコを渡すことに成功。だけど一カ月経っても返事はなかった。

 

 

「ダメだったんだな…」と思っていた。

 

ただそれから数カ月経ったころ、知らないアドレスから連絡がきた。
彼だった。

 

 

嬉しくて舞い上がったのが失敗だったかもしれない。メールでたくさんやりとりをしたけれど、結局私は告白することはなかった。

 

 

卒業後に、彼は私の中学の時の同級生と付き合っていたことを知った。甘酸っぱいというか、高校生っぽい幕切れというか。

 

 

片思いだったけど「いい恋愛してたよ私!」って今なら少し思うかな。

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