20代も後半になった友人のびっくりするような話
30までには結婚したいなぁと高校生くらいから話していたAちゃん。
20代もいよいよ残り少なくなった昨年
「結婚がきまったよ♪」
と報告がありました。
5年ほど付き合っていた10歳年上の彼とは遠距離恋愛で
経営する飲食店が忙しいとなかなか会えなかったそうです。
それでもたまに会ってはデートを重ねて。
そんな中、彼のお母さんが病気になってしまいました。
ガンがあちこちに転移して、その度に手術をうけると…
これがきっかけとなり、二人は結婚することになりました。
彼のお母さんが一時退院した際に、彼の両親とAちゃん側の両親で顔合わせをしました。
ただ会う予定の日や
その前にはお母さんの病状が悪くなったり
親せきが亡くなったり
経営する飲食店のアルバイトが急にやめたり
何かあるんじゃないかと思わずにいられないほどドタキャンの連続でした。
その度に泣きながら謝るという彼を
友達の私たちが
「絶対怪しいよね、うそなんじゃない?」
と疑ってもピュア彼女は彼を信じていました。
過去の恋愛体験でAちゃんは変な男にひっかかったこともあったので
「あなたはピュアすぎるよ、もうあんなつらい失敗したくないでしょ?」
と言っても彼を信じきっていて、
とうとう話すら聞いてくれなくなってしまいました。
彼との結婚式がどんどん近づき私にも招待状がとどきました。
みんなが憧れるようなホテルウェディングです。
その頃には私たち友人もそんなに彼を信じて愛してるのならあたたかく見守っていくしかないのかなと思って応援していました。
まさかこの先にAちゃんがあんなひどい体験をするとは思いもしませんでした。
ただただ必死にとめておけばこんな失敗や後悔なんてしなくてよかったのに。
あの男はAちゃんからいろんなものを奪って去っていくことになりました。
彼のすべてが嘘だったのです。
彼のすべてが嘘だった…
私たちがAちゃんの結婚式に向けてスピーチや余興の練習をしていたころ、
Aちゃんと嘘つき彼氏の破談の連絡がきました。
彼の仕事は飲食店経営ではなく雇われ店長で、お母さんは少し体調を崩した程度で健康そのもの。
親せきが死んだだの、仕事が…とか彼の口から出た言葉のひとつひとつ、すべてが嘘だったそうです。
「一緒にいれなくてごめん」
とか
「俺もつらい」
とか泣きじゃくりながら言う彼をAちゃんはどんな想いでみていたのか。
(私だったら本当に怒って殴ってしまうかもしれません)
そういえば少し前、
「結婚式の準備は順調に進んでる?何か手伝えることがあったら言ってね」
と言った私に電話のむこうでこっそり涙を流したピュアなAちゃんにもっと気づいてあげれば、こんなつらい恋愛もひどい体験もしなくて、男で失敗することもなかったのかなぁと思いました。
あれから1年…Aちゃんは新しい彼とピュアな恋愛を楽しんでいます。
年が近く、近くに住んでいて趣味の温泉巡りやサッカー観戦をしたり…
本当に楽しそうです。
彼女は仕事も手に職を持っていたので、順調そのもの。
毎日たくさんのお客さんに囲まれて楽しそうにいきいきしています。
そして、ひどい嘘つき彼氏はAちゃんと予約していた高級ホテルのキャンセル料を知人に借りまわり、断られながら消費者金融などにこつこつ返済しているとか。
自業自得ですよね。
Aちゃんは婚約破棄の慰謝料ももらえばいいのに、Aちゃんはそんなのはいらないからもう関わりたくないそうです。
とんだ失敗体験でしたが、相手に正直にならないと、本当の恋愛はできない、正直こそ一番必要なものなのかもしれません。
どんなに着飾っても、嘘でとりつくろってもお互いを不幸にするだけ。
Aちゃんが今度こそ本当の恋愛、幸せな結婚ができるようにしっかり見守っていきたいです。