サークルの後輩が私に脈ありと勘違い、アプローチしまくった恥ずかすぎる失恋の話

恥ずかしい

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サークルの後輩は私に脈あり?

今思いかえしても大変恥ずかしい話なのですが、大学生の頃の恋愛失敗談です。

 

サークルに所属して二年目。四月になって、男の子の後輩がたくさん入ってきました。
私たちはすぐ上の学年ということで、後輩たちの世話をすることが多くなりました。なかでも私は学年のリーダー格だったため、彼らと接する機会があり、自然と親しくなっていきました。

 

といっても、恋愛に発展するような感じでもなく、好きな漫画についてよく話すという程度です。後輩の男の子たちのなかでも、一人、イケメンとはいえないけれど優しそうな風貌の男の子がいました。

 

私は最初は意識していなかったものの、彼とよく話すようになりました。穏やかで、ユーモアがあり、趣味が合う。そんななかで、私のなかで次第に、彼が仲の良い後輩からランクアップしていくのを感じました。

 

思えば、それが恋の始まりだったのかもしれません。

 

しかし、私は中学時代はいじめられており、恋愛どころか青春時代そのものを手痛く失敗。さらに高校時代は女子高で過ごした私は、恋や恋愛といったことに疎く、これまた青春を経験しないまま大人になり、失敗まで至ることすら出来なかったのです。

 

なので、彼に対するその感情が、本当に恋であるかどうかも判断できなかったのです。なんとなく会って、話が出来れば嬉しい。その程度の関係でした。

 

考えてみれば、そのときから、すでに恋愛は失敗の道へと足を踏み入れていたのかもしれません……。

 

勘違いからの猛アプローチ

そんな恋ともいえない微妙な距離感のまま仲良くなった私たちですが、そんな関係が二年続いたあるとき、他の後輩男子から、「あいつ(私と仲良くなってきた男の子)は好きな人がいる」となにげなく耳にしたのです。

「彼と仲の良い女性って、私しかいない!?」
と、私のなかで勘違いが加速しました。

 

実際、彼はサークル内で良く話す女性は私ぐらい、あとは彼氏持ちの子ばかりで、他にいないものだと思っていたのです。消去法で、私しかないという結論に達しました。

 

ここからは、恋愛というものに全く免疫のない女の暴走が始まりました。

 

用事もないのに彼がいる部室へ赴き、時には授業をサボってまで一緒に話す時間を作りました。自分の授業のない日までその有様だったのですから、恋愛の失敗どころか人生の失敗にまで足を踏み入れていたといってもいいでしょう。

 

しかし、暴走状態の私は自分の失敗など気づく由もなく、どんどん彼のことが好きになり、彼が嫌がっていないことを確認しながら、また距離を詰めていきました。

 

休日に一緒に出掛けたり、毎日メールのやりとりをしたり……。

ここまで来ると、相手にも完全に脈があると勘違いしてしまいます。恋していた私の思い込みかもしれませんが。

 

私は彼と仲の良い後輩たちから、色々な情報を集め、一丁前に彼女面までしていました。友達に「彼氏いるの?」と聞かれ、「まぁいるかも」と調子に乗ったこともありました。

思い返すと本当に恥ずかしい失敗談です。

 

恥ずかしすぎる勘違いの果てに

私の恋の妄想はとうとう限界点を突破し、あるとき、彼を除いた後輩たちと食事をすることになりました。

 

そして、「あくまで世話好き・恋バナ好きの女の先輩」というスタンスで、彼が好きな女の子の名前を聞きだすことにしたのです。

 

後輩たちが「あいつ(彼)がいないのに勝手に言う訳には……」と渋るなか、強引に聞きだした名前は……なんと、私ではなく、彼の一つ下の後輩でした。

 

恋に夢中になりすぎて、私は、同じサークル内に可愛い後輩がいたことすら失念していたのです。

 

それを知った瞬間、私の積み上げてきた半年足らずの想いは勘違いだったことに気づき、なんともいえない恥ずかしさで言葉もなく帰りました。うまく誤魔化したフリをしてたけど、後輩たちには私の失敗はバレてたんだろうな……と思います。

 

それから、私は彼と偶然会うことはあるものの、メールの返信を減らし、就職活動ということで部室に行く機会を減らし、意識的に見えないようにしていきました。

 

本当に恥ずかしい失敗談だと思います。しばらくは、あまりの恥ずかしさに、サークル活動すら出来なくなるぐらいでした。

 

でも、あるとき友人に、恥を忍んでその想いを打ち明けたら、「それは思わせぶりな態度を取った彼も悪いよ」と慰めてもらいました。

 

そのときになってようやく私は、自分の失敗が失恋だということに気づいたのです。人生で初めて、人に恋とも知らぬまま恋をし、突っ走った結果、失敗して失恋した。それが、今となっては懐かしい私の学生時代の思い出です。

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