男しかやってないイメージのゲームが出会いの始まり
私の恋愛の泣ける失敗体験談をお話します。
私は当時大学生で
大学と家を往復するだけの毎日を過ごしていました。
彼氏がほしいと思ったことはありましたが
バイトやサークルは絶対参加したくなかったし
女子校生活も長いもので所謂「非モテ」を貫いていました。
当時、
私はあるPS3のゲームにハマっていました。
男比率が非常に高いというのが業界では有名でしたが
私は昔からそのゲームに親しんできたガチ勢でした。
戦勝を続けランカーになった時点で
私は同じゲームをやっている人とメル友なりチームメンバーなりになろうかなと思いました。
よく使っているメル友サイトがあったので性別を伏せてそこに投稿したところ
すぐに数通メールがきました。
一度にたくさんやりとりするのも大変だったので
私は28歳くらいの会社員とメールをすることにしました。
メールして2ヶ月ほど経ったところで
彼とは個人的な話もするようになりました。
私は彼から話し方の丁寧な男だと思われていましたが、
話の節々から女であることを嗅ぎとったのか
ある日質問されました。
私が女だと答えると
彼はより私に入れ込むようになりました。
話題を出せば何でも褒めてくれるし
私が何か画像を見せれば可愛いと言ったりします。
恋愛経験は勿論
男性と話す経験にも著しく乏しかった私は
段々その快感に酔いしれていきました。
彼の溺愛っぷりは私が顔写真を見せた頃からより顕著になっていき
まだ相手について知らないことが多い段階にも関わらず告白されたり
付き合ったらこんなことをしたいなどと言われました。
彼は私と同じように不器用でしたが誠実そうな感じは好感が持てましたし
私は数週間の後
遠距離だけどまあいいかなと思って告白を受け入れることにしました。
彼はこんな可愛い子と付き合えるなんて!
と有頂天でしたし
私もやっと数年振りに恋人らしい人と出会えたなとそれなりに満足していました。
しかしこの体験が泣ける失敗談として
私の記憶にこれほど残るとはこの時は思ってもみませんでした。
紳士の裏の顔はまさかのネットストーカー
付き合って最初に後悔したのは
彼は異様に嫉妬深く疑り深いことでした。
彼に許可を取ってゲームの別のチームに移籍し
そちらでばかり行動していたら
「すぐにそのチームを抜けるか、それができないなら俺が乗り込んでやる」
と言われました。
また、
単にカラオケに行ったと言ったら
「誰と?まさか男と行ったのか」
と一方的な都合の悪い妄想を展開してきたりもしました。
恋愛ってこんな窮屈なものだったか?
違うだろと私は思いましたが
そのままズルズル続けてしまったのは明らかに失敗でした。
嫉妬心を刺激しない話(勝手に妄想されてるだけですが)なら
普通に気のいい男だったので
すぐさま切り捨てる必要はないと当時は思っていたのでしょう。
しかしそれからも彼の暴虐は続き
新しい顔写真や体の写真を送れなどと散々言われました。
断ったら
「お前がそうやって拒絶すると仕事も手に付かないくらい無気力になってイライラしてくる」
とメンヘラ節全開になるので
その度に嫌々送ったりと泣ける思いをしました。
それから数ヶ月が経ち私は恐怖体験をしました。
朝ポストを見ると私宛の小包が入っていて
開けると手紙と新品のロリパン数枚が入っていました。
宛名は紛れも無く彼の名前で
あまりの出来事にびっくりしました。
本名と○○県の東部など大体の場所を以前教えていたので
もしかするとそれを使って私の住所を特定したのかもしれません。
その日の夜彼から
「荷物は届いたか? ちゃんと使ってくれよな^^」
みたいなメールが来てゾッとしました。
それからも彼からは
手製のお菓子
汗でびしょ濡れのTシャツ
精液入りのボトル
など色々気色悪いものを受け取りました。
そしてある日またポストを開けると
手紙とともにプラチナの指輪(調べたら5万円くらい)が入っていました。
しかもご丁寧に私の指のサイズピッタリでしたし
刻印まで入っています。
その日の彼のメールでは
「お揃いのペアリングだぞ^^ 俺も仕事場にしていって、上司と同僚には婚約者ができたって言って回ってるんだ」
との浮かれようでした。
これにはさすがの私も耐え切れなくなり
遂にこの関係を終わらせるべきだと確信しました。
そいつは私が失望させることを言うとエセ鬱病になるので
それを利用して敢えて口汚く罵倒しました。
狙い通り彼は惨めにしょぼくれ
私のために貯めていた結婚資金はこれから現れる別の人に使おうなどと言っていました。
私は彼から貰ったガラクタは全て捨て
指輪は売り払って換金し形に残らないものに使って清算しました。
簡単に諦めてくれたのはよかったのですが
以前次の年度の大型連休の時に東京で一緒に旅行をしようと言っていたので
その時に逆襲してくる可能性も考えられました。
ですがその頃には私は新しい人と恋愛をしていたので
「最近変な人に狙われてるかもしれなくて、とっても怖いの……」
と言って安全のため私の家に泊まってもらっていました。
結局そいつは家には来ず
私は新しい彼と今まで無駄にした時間を取り返すべく真剣に交際を始めました。
これほどまでに泣ける恋愛の失敗体験は後にも先にもありません。