ベタだけどお酒は飲んでも飲まれるな!な恋愛の失敗

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偶然のエレベーターで2人きりになれた今がチャンス!

これは私が24歳の時に恋愛で失敗した話です。
当時、私には好きな人がいました。
会社の同僚で有名大学出身のYさん。年齢は同じです。
ちょっと斎藤工に似ているイケメンなんです!
Yさんは有名大学卒とあって仕事のできる人でしたが、
かといってクールなわけでもなくとても優しい性格で私は一目ぼれだったのです。

 

その頃の私は頭の良い男性が好きでした。
今までの恋愛では彼氏は学歴なんて関係ない!と思って付き合っていましたが、
社会に出て結婚を意識しはじめるとやはり頭の良さも重要なポイントとなってきたのです。
ゲンキンだなって思います。

 

Yさんは一般事務職の私とは違って総合職としての採用でした。
なので、将来もし結婚!なんてことになったら、
全国転勤もあるので「転勤族の妻」として知らない土地に住んだりといろんな体験ができるかも・・・なんて、いろいろと妄想を膨らませて1人で楽しんだりしていました。
そうそう、そんなイケてるYさんでしたがなぜか彼女がいなくてフリー!
そんな情報も同じ課の女の子から入手済みでした。

 

ある日、会社のエレベーターで偶然Yさんと私は2人っきりになったのです。
なんだか2人っきりなんてデートみたい!
Yさんは今から取引先に出かけるんだ、と私に言いました。
あいかわらずの素敵な笑顔にドキドキします。

 

「Yさん・・・、今度仕事が終わったら一緒にゴハンでも食べに行きませんか?」

 

私は勇気を振りしぼって言いました。
自分で自分の顔が赤くなるのを感じました。

 

Yさんは突然の私のお誘いにキョトンとしていました。
有名大卒のYさんは、私みたいな短大卒は興味ないのかも・・・。
一瞬、目の前が暗くなりかけましたが、

 

「いいよ。じゃあ、あさっての金曜日はどうかな?」
とYさんから意外な返事が返ってきたのです。

 

私はもちろんOKと即答!!
Yさんは「じゃあ、またあさって。」といい出かけて行きました。
私はYさんと金曜日にデートできることが嬉しくてかなり興奮してしまいました。
しかも、高学歴の男性とデートなんて初めての体験です。
ヘンな失敗しないように気をつけなきゃ・・・と、私は気をひきしめていました。

ついにXデーがやってきた!ドキドキのデートのはずが、、

Yさんと食事に行けることになった私はこの2日間、
天にも昇る気持ちで気もそぞろ、仕事が全く手につきませんでした。
そして当日を迎え、私の心臓はドキドキで爆発しそうでした。
こんなにドキドキで落ち着かない恋愛をしたことなんてありません。

 

時計が19時を指すころ、最寄り駅で待っていた私のもとにYさんがあらわれました。

「待った?」とYさんが聞くので、私は「ううん。」と首を振りました
まるでドラマのような体験です。
紺色のスーツが似合っていてとても素敵でした。
私はYさんと並んでお店までの道を歩きました。
私より15cmほど身長が高いYさん、カッコイイ!
今日はYさん行きつけのバルに連れていってくれるとのことでした。
連れだって歩く私たちは周りから見れば、
これからデートに出かける恋愛中のカップルにしか見えないでしょう。
私は幸せな気持ちでいっぱいでした。

 

Yさん行きつけのバルは牡蠣のアヒージョとワインが美味しいんだとか。
ムーディーなキャンドルがたててあるソファ席に私たちは座りました。
Yさんは最近4WD車を購入したらしく、
毎週末、愛車でドライブしているんだそうです。
「良かったら、私もお供させてもらえませんか?」と図々しく言ってみると、
優しいYさんは「いいよ!一緒にドライブしようよ」と答えてくれました。
またYさんとデートできると思ったら、嬉しくてたまりません。
私はあまりの嬉しさにワインをグイグイ飲んでしまいました。

 

「そんなに飲んで大丈夫なの?」
「うん、大丈夫!」

 

実は私、お酒が大好きなのにお酒に強くないんです・・・。
飲みすぎて酔っぱらってしまった私は失敗した!と思いましたが時すでに遅し。
なんと、私はトイレでおう吐してしまうという大惨事をやらかしたのです。
とんだ大失敗をしてしまいました。

「大丈夫?」

Yさんがそう言いながら背中をさすってくれたのがせめてもの救いでした。
まさか、憧れのYさんと初デートでゲロを吐く体験をするとは・・・!
翌週、Yさんから体調を気づかわれましたが、ドライブの話は全くでてきませんでした。せっかくいい雰囲気だったのに残念です。

これからは好きな人の前では飲みすぎないようにしようと誓った私でした。

 

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