共通の自転車の趣味から恋愛に発展
わたしが２４歳の時に一人の男性と知り合いました。
この人は私と共通の自転車という趣味があり、そのサークルを通じて知り合った人です。
私からするととてもかっこよくて、年齢も１５歳年上で彼のことが大人に見えました。
またこれまでの経験から,社会的なことも仕事のことも自転車のこともすべてにおいて、私の相談に親身の応じてくれ、私はとても頼りにしていたのです。
そんな彼にだんだん惹かれていった私ですが、彼の素性のことは余り知りませんでした。
もちろん、仕事のことなどは知っていましたが、生活感のまるでない人で、結婚しているのかどうかとかどこに住んでるのか、というようなことが全く分からなかったのです。
それでも私は同じ自転車の趣味を通じて、段々と仲が深まり、私はどんどん彼にのめりこんでいってしまったのです。
彼と一線を越えるきっかけになったのは、ホワイトデーの時でした。
私は自転車仲間にバレンタインにチョコを全員にプレゼントしました。
そして彼はそのお返しに、ちょうど出張にいってお土産を購入してきたからとTシャツをプレゼントしてくれたのです。
その日は彼から誘いがあって、二人で飲みに行きました。
仕事が終わって待ち合わせたので、時間が少し遅かった。
そのために二人とも店が終わってからも飲み足りない気持ちだったのです。
でも店を探そうにもその日は月曜日で休みのお店が多かった。
仕方がないので、わたしの自宅で飲み直すことにしたのです。
わたしの自宅に来て彼は言いました。
そのお土産のTシャツを着てみてと。
私は彼の前で着替えるなんて恥ずかしかったけれど、言われるままに上着を脱ごうとしたその時、彼が私を抱きしめてきたのです。
彼はずっとこうしたかったと言います。
私も彼に抱きすくめられ、本当にうれしかった気がします。
そして何より安心感があった。
彼は抱きすくめたまま私に一言だけ聞きました。
いいか？
と。
もちろん私はこれから起こることに対していいか？
と言われたと思い即OKしました。
そして彼と初めてベットを共にしたのです。
彼はとても優しくて、エッチもうまくて最高でした。
それまで私はオーガズムを感じたこともなかったけれど、彼だと感じることが出来たのです。
不思議ですよね。
それから私の生活の中に彼が入り込んできて、もう離れられない関係になったのです。
彼は平日とまってかえることもありましたし、休日は自転車であうこともありました。
そのため聞いたことはなかったけれど、
独身なのかな？
と思ったのです。
周りの人も彼が結婚しているかどうか知らなかったし。
でもある時自転車のレースがある時に、応援していると、どこからか
「パパ頑張って！」
という声が聞こえました。
その声は明らかに彼に向けられたものでした。
ここで初めて私の恋愛は不倫なのかもと思いました。
それは私たちの関係が始まって２ヶ月くらい経った頃の話です。
それから、私は彼に切ない感情を抱えながらも彼のことが大好きで,あれが家族かどうかきくことが出来ずにいたのです。
そしてその月、衝撃的なことが起こりました。
私の生理がこなかったのです。
つまり避妊に失敗したのです。
私は彼に本当は言わずに堕胎をしたかった。
でも気分が悪くて悪くてそれどころではなく、結局彼が気づくことになったのです。
彼はその時に家族がいる話をしてくれました。
そして赤ちゃんのことはこれから考えようと。
私はきっとこの赤ちゃんを失ってしまうのだと、思いとても切ない気持ちでいっぱいでした。
そして結局彼が帰宅した後に、衝動的に、睡眠薬の大量服薬をしてしまったのです。
でも自然に気分が悪く吐いて…。
翌朝彼が来た時に苦しんでいる私を発見し、病院に連れて行ってくれました。
私は彼にもうあわない方がいい、そして赤ちゃんのこともわたしのことも忘れてほしいと言いました。
そして堕胎の手術にサインをもらいました。
それから中絶をしたのです。
彼とこのような恋愛関係になってから３カ月の間にこんな状況になるなんて。
本当に男性を見る目がなかったのだ、家庭をある人を好きになって失敗だったと思いました。
でもやっぱり今でも彼のことが好きなんです。
多分この先一生好きでいるんだと思います。
