大学3年生、初恋愛、初告白。
私が過去に失敗した恋愛体験は「一ヶ月で振られた」というものです。
当時、私は大学3年生で21歳でした。
ある日、当時バイトをしていた書店の女の子の友だちと一緒にドライブに行く機会がありました。ドライバーをしてくれたのは書店の社員さんでしたが、そこで私は初めて後に彼女となる女性と出会います。
彼女は私と同じ大学生であり栄養士を目指す大学に通っていました。
髪がストレートで長く少し気が強そうな印象を受けましたが、それでもスタイルが良く可愛かったので、私は彼女と恋愛をしてみたいなと漠然と考えるようになりました。
今から思えば、これが失敗の要因だったことに気づくべきでしたが、当時、私は若くそんなことも気づかないままに恋愛に突っ走ってしまいました。
ドライブが終わってから1ヶ月ぐらい経ったある日、私は大学のゼミ仲間と飲み会をする予定を立てていました。
しかし当日、待ち合わせ場所に来たのは私ともう一人のゼミ生だけでした。
どうやら日時を間違えていたようで、ただ帰るのももったいないので、そのバイト先の女友だちを思い出しその子とドライブに行った子と合コンをすることにしました。
それから事は大きく動きます。
当日、皆で飲んだ帰りに、仮にA子としておきますが、A子が突然私に腕を絡めて組んできたんです。お酒の勢いとはいえ、いきなりのアプローチだったので驚きましたが私ももちろん悪い気はしていなかったので、そのまま「いける」と思った私は、その日は水曜日だったのですが、土曜日にすぐ家に行くという約束をしました。
それからというもの土曜日が待ちきれなくて仕方がなくなりました。
当日は夕方から家に行き彼女が出迎えてくれました。
もうこの時は「今日は帰らないぞ」と決めていたので、コンビニでいろいろなお酒やお菓子などを買い込み、その足で彼女のマンションに行きました。
その夜、私は「あえて」彼女に手を出さず、翌日に彼女になってほしいという申し込みをして、受諾されました。
この体験は人生初だったので嬉しくて仕方がありませんでしたが、まさかあんなことになるなんて思いませんでした。
恋愛経験豊富な彼女に童貞の僕。
そうして見事に初恋愛、初告白をして成功した私ですが、まさかこの時は失敗するとは思いませんでした。
付き合ってすぐ、まず私はデートというものをしたことがなかったので、どうしたらいいか迷いました。
とりあえず彼女とは電話番号とメールアドレスを交換し、体を重ねるところまでは行きましたが「もしかしたらあれがダメだったのかな」と思うことはあります。
付き合う時、「私のこと好きになってくれるの?」と聞かれたとき、僕はあるマンガのセリフをそのまま真似して「これから好きになるよ、ダメ?」と言ったのです。
これは聞きようによっては「今は好きじゃないけど」という気持ちを含んだ言い回しに聞こえますよね。
これが彼女を傷つけてしまったのかもしれません。
デートの当日、私たちは中華料理屋に入り食事をした後、街中を歩いたりして彼女のマンションまで行くことにしました。
そこで彼女を送って終わりにしようと思っていたのですが、突然ムラッと来た私は彼女の部屋の入口の前で突然唇を奪いました。
そういった行為が引かれた原因になったのかもしれません。
また、家に呼んだはいいもののカレーライスを作ってもらったりと、いきなり奥さんのようなことをやってもらったのもまずかったかなと思っています。
最大の難敵は体の相性でした。
私は童貞、
彼女は経験豊富。
この相性がどうにも悪く、なんとなく気まずくなることも多々ありました。
極めつけは最後、別れる直前に見た映画館での出来事でした。
我々の前の席に座っていた学生たちが騒いでどうしようもなかったのですが、私の隣に「お前らうるさいぞ!」と注意した格好いい男性が居ました。私はそれを見て萎縮するしかありませんでした。彼女はおそらくそんな私を見て幻滅したに違いありません。
その日、家に行きたいと言う私に彼女は「頭痛がするからここでいい」とバス停で別れました。
自宅に帰ってきた私は「次会うのいつにする?」と電話すると、思いもよらぬ答えが帰ってきました。
「もうさ、会いたくないんだよね」
一瞬、目の前が真っ白になり心臓がバクバク言いました。
何が何だかわからない私は、そこでようやくいきなり別れを告げられたのだと思い、その後は何を話したかも覚えていないのですが、これで私の初めての恋愛体験は失敗に終わりました。
こんな体験は初めてでしたしショックでした。
それからしばらく私は振られたショックで何も手につかない日々が続いたのですが、数ヶ月してようやく持ち直しましたが、あの時の失敗体験を生涯忘れることはないでしょう。
こうした経験もすべて糧にして今後の人生に活かしたいと思います。