先輩と両思いだった可能性も。告白さえしていれば
恋愛はいつだってうまく行くとは限らないものです。
片思いの時は特にそうですが、失敗するときは大抵思い切りの悪さから失敗してしまいます。
私の場合は両思いになりかけたのに自分が引っ込み思案なせいでうまく行きませんでした。
大学に入ってすぐの頃、サークルで知り合った先輩の女性が自分のタイプで一目惚れをしてしまいました。
サークルの中でも特別綺麗な女性で人気も非常に高かったので、どうせこの人には彼氏なりなんなりいるんだろうなと思っていました。
一方であとから聞いたところによると、先輩の方も私のことを年下ながら男らしくていい感じだなと思ってくれていたようです。
それに気づかないまましばらく過ごして、そのうち先輩が実はフリーであることを知りました。もしかしてフリーなんだったら、自分にも少しくらいチャンスがあるのではないかと思えました。女の子と交際した経験もなかった私からすると、一世一代の人生初めてのチャンスというわけです。
頭の中ではこの先輩と付き合えたら幸せだろうな、もしかしたらこういうデートとかできて幸せで大学生らしい生活ができるかもしれないと期待はしていました。
しかし何分交際した経験の一切なかった私です。
せっかくのチャンスに怖気づいてしまったのです。
もし私の片思いで先輩に告白なんかしてもうまく行かなかったら、これから先のサークルでの毎日が想像していた華やかなものから一転して後ろ指差されて笑わられるようなものになるかもしれない。
自分から一歩踏み出すことでむしろ先輩に迷惑をかけることになったりしないかとマイナス方面ばかりの感情に支配されてしまったのです。
そうなってしまうとなかなか元には戻れません。
頭の中は恋愛失敗のリスクばかりでいっぱいになって、結局私からは何も行動できなかったのです。
一方で先輩の方も同じような悩みがあったようです。
初めて付き合うというわけではなかったそうですが、先輩から後輩にアプローチするのはちょっと躊躇いを感じるようなことだとは今だから理解できます。
年上が年下に向かっていって振られてしまうのは屈辱的だというのは、そう心底思わないにしても多少は理解できる感情です。
しかも相手は入学してきたばかりの新人です。
これをネタにして笑いを取ったりする性格の悪いやつかもしれません。
そう思うと先輩は先輩で思い切って私にアプローチすることができずに、しばらくお互いに距離をとっているような状況となってしまったのです。
はたから見るとなんと勿体のないことをやっていたのかということですが、その時はそんなこと想像できず、私も、そしておそらく先輩も思いきれずにマイナス思考に囚われてしまっていました。
そのまま入学から半年以上経って、先輩は年上の男性からのアプローチを受けて付き合ってしまいました。
私は大いに後悔しましたがもはや後の祭りでした。
幸せそうにしている先輩を見ながら大学入学最初の失恋に悩むことになりました。
恋愛は冒頭に述べたとおりどう転ぶかなんてわからないものです。
その時その時で後悔しないように動かないとあとから考えてたらうまく行ったのに!という失敗ばかり積み重ねることになります。
失恋くらい誰だって当たり前のように経験することで、それを笑いにするような幼稚な人も後からあれは笑い話ではなかったなとわかるものです。
周囲の目を気にしたり、相手がどう思うかばかりに囚われていると一歩踏み出すことがとてつもなく困難なことに感じられます。
実はそんなことなくてあとからどうしようもできなくなってから悶々とする方が精神的にも良くありません。
チャンスと見たらすぐに踏み出す勇気を持ったほうが恋愛はきっとうまくいくんでしょうね。